その15 シカゴ・ホームウェアショー
ホームに特化した巨大展示会
2016年3月5日〜9日の4日間、シカゴのマコーミックプレイス展示会場にて、International Home + Housewares Show 2016が開催された。これは、国際ハウスウェア協会(International Housewares Association)が主催するホーム関連商品に特化した展示会で、毎年3月の頭に開催されているものだ。
全米最大のマコーミックプレイス展示会場は巨大である。確か会議室スペースだけで幕張メッセより大きい。そのほとんどを埋め尽くす展示会は本当に圧巻である。
バイヤーも出展者も大手企業が勢ぞろいである。業界団体が主催、会員が出展者ということもあり、参加するバイヤーのリストが出展者に公開されるのだが、ウォールマート、ターゲット、ベッドバスビヨンドと言ったとにかく大きな大手企業のバイヤーがたくさん参加している。出展企業も大きなブースで応じており、2階建のブースで100名くらいのセールススタッフが朝の朝礼をしているなんて光景にも出くわす。
会期は土、日、月、火の4日間。土曜日のスタート時間は毎年変わっているような気がするが、今年は10時スタートであった。日曜日と月曜日が最も賑やかで、火曜日は早めに終わるので(今年は午後3時)、例年バイヤーの数は少ない、というかほとんどいない。かなり短気決戦である。
弊社が代理店となっている大橋量器さん、三義漆器店さんの2社が参加されたので、販売支援で弊社も連日ブースに立った。この展示会は本当に大手バイヤーと出会える展示会である。あまり来場者が多いとは感じないが、突然大手のバイヤーがふらっとブースにやってくるので気が抜けない。人通りがまばらになる最終日であっても、常に臨戦態勢で望むべきである。
また、大手バイヤーとの商談は事後のフォローアップが重要であるが、展示会後は出展者のフォローアップも殺到するのであろう、なかなかバイヤーさんの反応は鈍い。が、しつこく、しつこくコンタクトを続けていくのが重要である。アメリカのバイヤーさんはかなりドライである。返事がない、電話は取らない、誰も電話をつないでくれないのが普通なので、ひたすら留守電にメッセージを入れ、メールでフォローアップする。そういったアメリカのバイヤーさんとのコミュニケーションについては、またあらためて書いてみたい。
1月のアトランタ、2月のニューヨーク、3月のシカゴでだいたい展示会は一通り終了し、あとはホリデー商戦に向けて、営業あるのみの季節だ。夏になるとまたバケーションシーズンでバイヤーさんと連絡がつかなくなるので、春のうちに十分な結果を出しておきたいところである。